カテゴリ:血栓性疾患のエントリー一覧
-
血小板凝集抑制剤を飲んでいても止血はできる。
血液が凝固するためには、血小板だけでなく血液凝固因子(フィブリノーゲン、プロトロンブンはじめその他の血液凝固因子)が大きく関与してはじめて止血します。そのため、たとえ血小板の凝集を少々抑えても血液凝固因子が正常に働いていれば止血機構は働くものと考えられます。血小板の凝集を抑える薬剤としてはアスピリン(バイアスピリン、バファリンA81)、クロピトグレルなどが有名です。血液凝固因子活性を抑える薬剤として...
-
ワーファリン、アスピリン製剤、クロピトグレルなどの使い分け
1)「心房細動による脳塞栓症の予防」、「人工弁置換術後の血栓予防」に対して心臓病では「心房細動による脳塞栓症の予防」ならびに「人工弁置換術後の血栓予防」にはワーファリンはアスピリン製剤(バファリン、バイアスプリン)よりも必須となっています。2)肺塞栓症や深部静脈血栓症に対してまた、ワーファリンは肺塞栓症や深部静脈血栓症に対しても使われます。3)心筋梗塞に対して心筋梗塞に対してはまずアスピリンが使わ...
-
医学的なエビデンス(EBM*)に基づいたサプリ&ハーブ情報(12)
慢性静脈不全、下肢静脈瘤ランクA:セイヨウトチノキ(別名マロニエ)セイヨウトチノキはサポニン[アエスシンaescin (escin):樹皮には含まない]、フラボノイド、クマリン、クマリン配糖体[エスクリン]、タンニンを含みます。25mほどの高さの落葉樹です。バルカン半島からヒマラヤまでの広い地域でみられます。16世紀にヨーロッパに紹介されました。春の終わりに白い花が直立した穂状花序につき、秋には球状の線褐色の棘状の果実...