生活習慣病予防指導士メモ
予防と健康全般 - 2010年05月14日 (金)
コ・メディカル:看護士、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療養士
有資格者: あんま・マッサージ師、鍼灸師、柔道整復師
医業類似行為:(手術、投薬、注射)はできない
健康予防対策
一次予防:健康増進・発病の予防、← 健康的な生活習慣の確立 健康指導、予防接種、健康教育
二次予防:早期発見・早期治療 ← 健康診断、がん検診、人間ドック、高血圧治療
三次予防:機能維持・回復 ← リハビリテーション、在宅機能回復訓練
健康診断
地域:老人保健法による健康診断
職場:労働安全衛生法で実施が義務づけられている健康診断
1) 一般健康診断
2) 特殊健康診断
3) 臨時の健康診断
THP(トータルヘルスプロモーションプラン):
働くすべての人の心とからだの健康づくりを推進。事後措置を重視した運動。
THPにおける健康指導→生活習慣病の改善
1)運動指導
2)栄養指導
3)メンタルヘルスケア
4)保険指導
全人的健康観:
身体的、精神的、社会的、環境的、よりよい生活の質
一元論(病気と健康を連続的)、二元論(対立的)環境的・個別的健康観、
開発途上国のPMIは一般的に低い
SHP:シルバーヘルスプラン
従属人口指数:
働き手となる生産年齢人口100人当たりがどれくらいの子供と老人を扶養するのかを現すもの
(年少人口+老人人口)/生産年齢人口 X100
地域保健法には保健所および市町村保健センターの活動についての基本が定められている
労働衛生3管理:作業環境管理、作業管理、健康管理
労働安全衛生法
憲法25条:社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上と増進は国家の責務
緩和ケア:終末期医療
セルフケア:自らの健康の維持、増進を図る
国民医療費は約30.5兆円(老人医療費は36.9%)
食生活・運動・休養のバランス
運動療法
運動プログラムの立案
1.個人の健康や体力の特徴をきちんと把握しておく:いろいろと話を聞いて安全な範囲内で行う
2.運動の目標を明確にしておく。
運動習慣者:週2回以上、1回30分以上、1年以上継続する。
アスレチック:柔軟性を高める
HDL:運動により増加する
3.どんな運動を選ぶか。好みや経験、条件などを勘案して選ぶ。
シュノーケリング、水中歩行、スイミング、ウォーキング(高齢者男6700歩、女5900歩)ストレッチング、トレッキング、ハイキング、テニス、ゴルフ、フィッシング、ハンティング、キャンピング、トラベリング、ガーデニング
万歩計:男9200以上、女8300以上
実行プラン
1. 運動強度:REP(自覚的運動強度)または、
心拍数を用いる(カルボーネン法)
2. 時間:20~60分の有酸素運動
3. 頻度:2回、3回、5回/週
目標心拍数 -カルボーネン法 目標心拍数をカルボーネン法で算出
カルボーネン法は、最高(最大)心拍数、安静時心拍数、運動強度(%)で算出
目標心拍数=(最高心拍数-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数
※最高(最大)心拍数=220-年齢: 220-56=164、 ※安静時心拍数=起床時に測定
たとえば、運動強度60%=137拍/分、運動強度70%=147拍/分、運動強度80%=159拍/分
最大心拍数:男性220-年齢 (例 220-55= 165)
女性210-年齢 (例 210-53= 157)
例:最大心拍数=(220-57-60)*70%+60=132
最大酸素摂取量の50%~80%の範囲内で、12分以上の運動を行うことが適切。
健康に関わる体力要素:
1) 心肺持久力
2) 身体組成(筋、骨、脂肪など身体を構成する組織の量のおよびその比率)
3) 筋力(筋持久力、筋瞬発力)
4) 柔軟性
柔軟性、筋力強化の指導
1) 腕立て伏せ
2) 腹筋運動
3) スクワット
抗重力筋:座っているときでも、立っているだけでもその姿勢を維持するために働く筋肉のこと
運動による2%の体重減・・・水の補給が必要
肥満の解消
筋肉に抵抗刺激を与えることで筋量が増え筋力が増える。
それに伴い基礎代謝量も増加する。つまり、筋量が増えることで日常消費されるエネルギーの量がそれまでより増える。
肥満の解消、予防には脂肪を主なエネルギーとして燃やす有酸素的運動が強く推奨されるが、筋抵抗運動で筋量を増やす、基礎代謝量を増やすことで食べても太りにくい体ができる。
心肺持久力を高めておくと長時間有酸素運動が可能になる。
食有毒:75℃1分間過熱で殺菌
細菌:10℃で増殖がゆっくりとなる
-15℃で、増殖停止
健康日本21:行動変容 以下のものの割合を増加
1)<行動レベル>
・自分の適性体重を認識し、体重コントロールを実践する者。
・朝食の欠食率の減少改善。
・量・質ともにきちんとした食事をするもの(2人以上で30分以上かける)
・外食や食品を購入するときに栄養成分表示を参考にするもの。
2)<知識レベル>自分の適性体重を維持することのできる食事量を理解しているもの。
3)<態度レベル>自分の食生活に問題があると思う者のうち改善意欲のあるもの。
健康日本21:がんの予防
1) 成人の1日あたりの平均食塩摂取量を10g未満とする。
2) 成人の1日当たりの野菜の平均摂取量を350gとする。
3) 1日の食事において果物類を摂取しているものを増やす。成人の60%を目標とする。
4) 20歳~40歳代の1日あたりの脂肪エネルギー比率を25%以下にする。
5) アルコールの1日あたりの摂取量は1合(純アルコールで約20g)、女性は10gまでとする。
目安
ビール 500ml 20g
清酒1合(180ml) 22g
ウイスキー(ブランデー)ダブル60ml 20g
焼酎 1合 50g
ワイン1杯120ml 12g
健康日本21:Caが富む食品として牛乳・乳製品、豆類、緑黄色野菜
:脂肪の摂取量は全体の25%以下におさえる
1日あたりの脂肪エネルギー比率25%以下
健康増進法
ゴールドプラン21:介護保険制度導入(平成12年)を踏まえ高齢者保険福祉の充実を図る目的で策定
健康日本21:行動科学にもとづいたセルフケア
1) 達成可能な目標をたてる。
2) 自分の行動や考えを観察。記録する。
3) 望ましい行動を強化する。
4) 望ましい行動を導くように環境を整える。
歯の喪失
1) 喫煙
2) 進行した歯周病の有無
3) 口腔清掃の不良
4) 根面う蝕の有無
歯周病の予防
1) 定期的な歯石除去
2) 歯面清掃
3) 定期的な口腔検診による早期治療
肥満度
(身長cm―100)* 0.9=標準体重
(166-100)*0.9=59.4kg
BMI=体重kg/(身長X身長)m
肥満:BMI25以上要注意
166cm、68kg以下でBMI=24.68
標準体重はBMI 22→166cmの人は60.62kg
高コレステロール
総コレステロール(TC):220mg/dl以上、240mg/dl以上
HDLコレステロール:40mg/dl以下(多い方が健康)
LDLコレステロール:140mg/dl以上、160mg/dl以上
中性脂肪(トリグリセライド):150mg/dl以上
LDL=総コレ-HDL-中性脂肪/5
例
LDL-C150=220-40-15/5
空腹時血糖値(正常):110mg/dl未満(付加後140mg/dl未満)
ヘモグロビンA1c:過去2、3か月間の血糖の平均値を反映(その日の食事に左右されない良さがある)
黄疸:総ビリルビン値2mg/dl以上
高血圧
130/85以上 正常高値
140/90以上 ステージ1
160/100以上 ステージ2
TCが220以上、LDL-Cが140以上は生活指導、食事療法の範疇であるが、他の危険因子があれば薬物療法の対象になる。
他の危険因子:
1) 年齢(男性45歳以上、女性 閉経後)
2) 冠動脈疾患の家族歴
3) 喫煙習慣
4) 高血圧(140/90以上)ほか病気
5) 肥満度(BMI 26.4以上)
6) 耐糖能異常
7) アルコール過多
8) 身体活動・運動不足
9) ストレス(休養)
10) 栄養バランス:食事内容(夜9時以降の飲食、食べる速さ、飽和脂肪酸(脂肪分、油脂類)に富む食事、個食、塩分の過剰摂取、野菜・果物不足、微量栄養素(ミネラル)の不足、肉類の多量摂取など)
11) 職業(管理職)
食物繊維は腸でのコレステロールの吸収をおさえる作用もある。
トリグリセライドの減少:アルコール、糖質を減らすと減少する。
喫煙の害
1)たばこ関連疾患
2)喫煙者への影響:急性影響(痰、咳などの呼吸器障害)
慢性影響(肺がん、喉頭がん、口腔・喉頭がん、心臓病、脳血管障害)
3)受動喫煙の影響:胎児への影響(胎児流産、早産、死産、低体重児、奇形など)
防煙:未成年者
分煙:受動喫煙の害
節煙
肥満:脂肪細胞の肥大、
脂肪細胞はリスクファクターの内分泌器官でもある
1) レプチン、アンジオテンシノーゲンの分泌→高血圧
2) TNF-αの分泌→ 糖尿病(インシュリン抵抗性(インシュリン感受性の 低下)の元凶)
3) PAI-1の分泌→血栓形成
4) サイトカインの分泌
インシュリン抵抗性の病態と生活習慣病との関連
インシュリンの作用が悪い(感受性の低下の)ために高インシュリン血症の状態になっている。そしてこのために以下のような影響、病態を引き起こしている。
1) 糖代謝の異常(血糖上昇)
2) 腎臓への影響による血圧の上昇(Naの再吸収がおこる)
3) 交感神経の刺激による血圧上昇
4) 脂質代謝の障害(高トリグリセライド血症)
がん発生のメカニズム
遺伝子の観点からの発生機序
1) 元来あるプロトオンコジーン(細胞性がん遺伝子)が変異して制御機構を失って働き出してしまう場合
2) がん抑制遺伝子が変異によってがん抑制の働きを失ってしまった場合
3) 実際は遺伝子の変異がいくつか重なっておこるとされる(他段階説)
4) 変異をおこすものに発がん物質やX線などの物理的作用がある。
がん予防
1) 緑黄色野菜の摂取
2) きのこ多糖類(まいたけほか)
3) 水溶性食物繊維(もずく、ゴマなど)
4) 塩分控えめ
5) 脂肪の摂取を抑える
6) 節度ある飲酒
不安定狭心症
労作狭心症:冠動脈に動脈硬化
1)新規労作狭心症
2)悪化型労作狭心症
3)自発性狭心症(異型狭心症):はっきりとした誘因がなく起こるタイプで、原因として自律神経の異常興奮が考えられている
無症候性心筋症が安全とはいえない理由:
1) 心筋が虚血におちいっても狭心痛がおこるのは半分以下
2) 痛みが現れるのは虚血になったときの所見の中でも一番最後である
3) 痛みのある場合とない場合(無症候性の虚血発作)で虚血領域の広がり、左心室 の機能異常の程度に差がないこと
2型糖尿病:インシュリン抵抗性(生活習慣病予防の対象になる)
高尿酸血症:血中の尿酸値が7mg以上
ストレス障害
ストレス時にはコルチゾールやアドレナリンなどが身体を防御しようと働く
過剰なストレスが長期的に続くと副腎皮質ホルモンの分泌が衰えてくる
ストレス対策としてのビタミン:ビタミンB,C,E、レシチン、カルシュウム
ストレスマネージメント
ストレス反応
警告反応期(ショック期・反ショック期)→ 抵抗期→ 疲弊期(心身の機能が衰え色々な障害が現れる)
心身症はストレスが原因で起こる身体症状、
心気神経症、うつ病、PTSD
PTSD:(外傷性ストレス障害):脳裏によみがえる現象:フラッシュバック
統合失調症の症状:
1)幻覚や妄想などの陽性症状
2)自閉、自発性低下などの陰性症状
コーピングとは精神的危機に際して内的・外的資源を有効に利用して努力する適正過程
肝臓病の病態と肝機能検査
1) 急性の肝炎、劇症肝炎など肝細胞の変性・壊死:AST(GOT),ALT(GPT)、γ-GTPの上昇
2) 閉塞性黄疸など胆汁うっ滞:総ビリルビン値、γ-GTP、ALT、LAPの上昇
3) 肝硬変などの肝不全状態:総タンパク、総コレステロール、アルブミン、コリンエステラーザ、血液凝固因子検査、LCAT、BCAA/AAの低下
アレルギー症状I型:
肥満細胞や好塩基球の上についているIgE抗体が侵入してきた抗原と反応して抗原抗体反応をおこす。感作されるとすぐにおこってくることから「即時型アレルギー(アナフィラキシー)」とも呼ばれる。
結果、肥満細胞や好塩基球からヒスタミンやSRS-Aなどの化学物質が放出される。
血管透過性の亢進や粘液分泌促進、平滑筋の収縮などの数々の生活反応を起こす。
これらの反応がぜんそくや鼻炎などのアレルギー症状を引き起こす。
食生活指導
最初に確認しておくべきこと
1) 普段の食生活の中でどんなことに注意しているか
2) 食事が普通に食べられるかどうか
3) 家族構成と誰が食事を作っているか
4) 朝、昼、夕の各食事をどこで食べているか
5) 食事の時間、特に夕食の時間。
6) 病院で食生活の指導を受けているか。
環境汚染
汚染の原因には自然現象や生活排水、工場排水、農薬などによる。
とくに最近ではトリクロロエチレンなどの有機塩素系溶剤による地下水汚染が問題。
大気汚染のもたらすもの:慢性気管支炎、気管支喘息
クロロフルオロカーボン(CPC)(=フロンガス):カーエアコン、冷蔵庫・・オゾン破壊
トリハロメタン:水道水の塩素と有機物の結合、・・・発ガン性
ダイオキシン:塩化ビニルの焼却・・・・・・発ガン性
ホルムアルデヒド:住宅の合板ほか・・・発ガン性、頭痛や目の痛み、吐き気、倦怠感
二酸化炭素:石炭、石油などの化学燃料の消費、自動車の排気ガス・・・・・地球温暖化
窒素化合物:自動車の排気ガス・・・・・・・呼吸器障害、光化学スモッグ
一酸化炭素:自動車の排気ガス・・・・・・頭痛、めまい、痙攣、窒息
騒音:精神的情緒不安定、めまい、耳鳴り、不眠、食欲不振、 老人、乳児への影響大。
有害物質から健康を守るための対処法
1. 抗酸化作用のある食品を多くとる
2. 食物繊維を多くとり腸の調子を整えて便秘を防ぐ
3. きれいな水をたくさん飲み腎臓の尿の排泄を助ける
4. よく噛んで食べる
5 呼吸はまず吐くことから。呼吸法などを利用して呼吸器を正しく使う
5. ウオーキングやストレッチなどの有酸素運動をしたり入浴などで気持ちよい汗をかく。
乳糖不耐性:牛乳苦手
不飽和脂肪酸:植物性の油に多い。炭素の二重結合
現在の精製塩はイオン交換樹脂膜製塩法
アロマセラピー:心身症や生活習慣病の予防に貢献、→ 医療費の削減
エッセンシャルオイルの適正濃度1%程度、保存は酸化を防ぐために遮光、密封、冷保存
[エッセンシャルオイル](明確にエビデンスがあるものは少ない)
ストレスによる肩こり、腰痛、不眠、高血圧:ローマンカモミール →天然ハーブの女王、ローマンカモミールの香り、【アロマエッセ】
虫除け:ゼラニウム
ホルモン分泌調整(女性):クラリセージ、ゼラニウム
抑うつ、芳香浴:ネロリ、ローズ(香水)
芳香浴、足浴:オレンジ
食欲不振、消炎:ペパーミント
血液循環促進、気分転換(レフレッシュ):ベルガモット、ローズマリー(気分集中)
花粉症、風邪による咳や痰:ユーカリ
インフルエンザ:ティートリー:ユーカリと同じフトモモ科(オーストリア産)、抗菌力と免疫賦活作用でインフルエンザの予防
[メディカルハーブ](明確にエビデンスがあるものは少ない)
肝臓:ミルクシスル:主成分シリマリン、肝臓の細胞保護
:ダンデイライオン:西洋タンポポ、肝臓、胆嚢の修復、利尿作用(むくみをとる)
心臓、高血圧:ホーソンベリー:西洋サンザシ、心臓病の自覚症状改善(動悸、息切れ)
ストレス性高血圧症:リンデン 利尿作用(むくみ)
糖尿:マルベリー:主成分デオキシノジリマイシン、血糖値の上昇を抑える
感染症、免疫強化:エキナセア:ニキビ、インフルエンザ、膀胱炎、尿道炎、水虫の予防
インフルエンザの特効薬: エルダーフラワー
リウマチ、関節炎の痛み:キャッツクロー ぺルー、アマゾン産
泌尿器系感染症(尿道炎など)の予防、眼精疲労:クランベリー(アントシアニン)
前立腺炎、前立腺肥大:ソウパルメット →「ソーパルメット&パンプキンは」こちら

婦人科症状:ジャーマンカモミール 学名:マトリカリア(子宮を意味する)
:チェストベリー ホルモン分泌調整 月経異常、更年期障害
:ラズベリーリーフ 成分フラガリン 安産のお茶
抑うつ:セントジョンズワート →「セントジョーンズワートは」こちら

痛風:ネトル:尿酸排泄、増血
ビタミンC:ローズヒップ 野バラの実、ビタミンCを多量に含む
マルベリー:糖尿病、肥満
ネトル、ギムネマ:糖尿病、高血圧、高尿酸血症
イチョウ:脳血管障害、糖尿
ホーソンベリー:高血圧
リンデン:高血圧
関連記事1:おすすめの健康診断
関連記事2:血糖値が気になる方のサプリメントは?
関連記事3:肝臓にいいサプリ、ハーブ、健康食品は?
関連記事4:脂質代謝促進のあるダイエットサプリは?
関連記事5:血圧低下作用のあるサプリメントとメディカルハーブは?
関連記事6:青汁もいろいろあります
関連記事7:糖尿病の予防にいい食品は?
関連記事8:運動療法をやってみませんか
トップページ
有資格者: あんま・マッサージ師、鍼灸師、柔道整復師
医業類似行為:(手術、投薬、注射)はできない
健康予防対策
一次予防:健康増進・発病の予防、← 健康的な生活習慣の確立 健康指導、予防接種、健康教育
二次予防:早期発見・早期治療 ← 健康診断、がん検診、人間ドック、高血圧治療
三次予防:機能維持・回復 ← リハビリテーション、在宅機能回復訓練
健康診断
地域:老人保健法による健康診断
職場:労働安全衛生法で実施が義務づけられている健康診断
1) 一般健康診断
2) 特殊健康診断
3) 臨時の健康診断
THP(トータルヘルスプロモーションプラン):
働くすべての人の心とからだの健康づくりを推進。事後措置を重視した運動。
THPにおける健康指導→生活習慣病の改善
1)運動指導
2)栄養指導
3)メンタルヘルスケア
4)保険指導
全人的健康観:
身体的、精神的、社会的、環境的、よりよい生活の質
一元論(病気と健康を連続的)、二元論(対立的)環境的・個別的健康観、
開発途上国のPMIは一般的に低い
SHP:シルバーヘルスプラン
従属人口指数:
働き手となる生産年齢人口100人当たりがどれくらいの子供と老人を扶養するのかを現すもの
(年少人口+老人人口)/生産年齢人口 X100
地域保健法には保健所および市町村保健センターの活動についての基本が定められている
労働衛生3管理:作業環境管理、作業管理、健康管理
労働安全衛生法
憲法25条:社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上と増進は国家の責務
緩和ケア:終末期医療
セルフケア:自らの健康の維持、増進を図る
国民医療費は約30.5兆円(老人医療費は36.9%)
食生活・運動・休養のバランス
運動療法
運動プログラムの立案
1.個人の健康や体力の特徴をきちんと把握しておく:いろいろと話を聞いて安全な範囲内で行う
2.運動の目標を明確にしておく。
運動習慣者:週2回以上、1回30分以上、1年以上継続する。
アスレチック:柔軟性を高める
HDL:運動により増加する
3.どんな運動を選ぶか。好みや経験、条件などを勘案して選ぶ。
シュノーケリング、水中歩行、スイミング、ウォーキング(高齢者男6700歩、女5900歩)ストレッチング、トレッキング、ハイキング、テニス、ゴルフ、フィッシング、ハンティング、キャンピング、トラベリング、ガーデニング
万歩計:男9200以上、女8300以上
実行プラン
1. 運動強度:REP(自覚的運動強度)または、
心拍数を用いる(カルボーネン法)
2. 時間:20~60分の有酸素運動
3. 頻度:2回、3回、5回/週
目標心拍数 -カルボーネン法 目標心拍数をカルボーネン法で算出
カルボーネン法は、最高(最大)心拍数、安静時心拍数、運動強度(%)で算出
目標心拍数=(最高心拍数-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数
※最高(最大)心拍数=220-年齢: 220-56=164、 ※安静時心拍数=起床時に測定
たとえば、運動強度60%=137拍/分、運動強度70%=147拍/分、運動強度80%=159拍/分
最大心拍数:男性220-年齢 (例 220-55= 165)
女性210-年齢 (例 210-53= 157)
例:最大心拍数=(220-57-60)*70%+60=132
最大酸素摂取量の50%~80%の範囲内で、12分以上の運動を行うことが適切。
健康に関わる体力要素:
1) 心肺持久力
2) 身体組成(筋、骨、脂肪など身体を構成する組織の量のおよびその比率)
3) 筋力(筋持久力、筋瞬発力)
4) 柔軟性
柔軟性、筋力強化の指導
1) 腕立て伏せ
2) 腹筋運動
3) スクワット
抗重力筋:座っているときでも、立っているだけでもその姿勢を維持するために働く筋肉のこと
運動による2%の体重減・・・水の補給が必要
肥満の解消
筋肉に抵抗刺激を与えることで筋量が増え筋力が増える。
それに伴い基礎代謝量も増加する。つまり、筋量が増えることで日常消費されるエネルギーの量がそれまでより増える。
肥満の解消、予防には脂肪を主なエネルギーとして燃やす有酸素的運動が強く推奨されるが、筋抵抗運動で筋量を増やす、基礎代謝量を増やすことで食べても太りにくい体ができる。
心肺持久力を高めておくと長時間有酸素運動が可能になる。
食有毒:75℃1分間過熱で殺菌
細菌:10℃で増殖がゆっくりとなる
-15℃で、増殖停止
健康日本21:行動変容 以下のものの割合を増加
1)<行動レベル>
・自分の適性体重を認識し、体重コントロールを実践する者。
・朝食の欠食率の減少改善。
・量・質ともにきちんとした食事をするもの(2人以上で30分以上かける)
・外食や食品を購入するときに栄養成分表示を参考にするもの。
2)<知識レベル>自分の適性体重を維持することのできる食事量を理解しているもの。
3)<態度レベル>自分の食生活に問題があると思う者のうち改善意欲のあるもの。
健康日本21:がんの予防
1) 成人の1日あたりの平均食塩摂取量を10g未満とする。
2) 成人の1日当たりの野菜の平均摂取量を350gとする。
3) 1日の食事において果物類を摂取しているものを増やす。成人の60%を目標とする。
4) 20歳~40歳代の1日あたりの脂肪エネルギー比率を25%以下にする。
5) アルコールの1日あたりの摂取量は1合(純アルコールで約20g)、女性は10gまでとする。
目安
ビール 500ml 20g
清酒1合(180ml) 22g
ウイスキー(ブランデー)ダブル60ml 20g
焼酎 1合 50g
ワイン1杯120ml 12g
健康日本21:Caが富む食品として牛乳・乳製品、豆類、緑黄色野菜
:脂肪の摂取量は全体の25%以下におさえる
1日あたりの脂肪エネルギー比率25%以下
健康増進法
ゴールドプラン21:介護保険制度導入(平成12年)を踏まえ高齢者保険福祉の充実を図る目的で策定
健康日本21:行動科学にもとづいたセルフケア
1) 達成可能な目標をたてる。
2) 自分の行動や考えを観察。記録する。
3) 望ましい行動を強化する。
4) 望ましい行動を導くように環境を整える。
歯の喪失
1) 喫煙
2) 進行した歯周病の有無
3) 口腔清掃の不良
4) 根面う蝕の有無
歯周病の予防
1) 定期的な歯石除去
2) 歯面清掃
3) 定期的な口腔検診による早期治療
肥満度
(身長cm―100)* 0.9=標準体重
(166-100)*0.9=59.4kg
BMI=体重kg/(身長X身長)m
肥満:BMI25以上要注意
166cm、68kg以下でBMI=24.68
標準体重はBMI 22→166cmの人は60.62kg
高コレステロール
総コレステロール(TC):220mg/dl以上、240mg/dl以上
HDLコレステロール:40mg/dl以下(多い方が健康)
LDLコレステロール:140mg/dl以上、160mg/dl以上
中性脂肪(トリグリセライド):150mg/dl以上
LDL=総コレ-HDL-中性脂肪/5
例
LDL-C150=220-40-15/5
空腹時血糖値(正常):110mg/dl未満(付加後140mg/dl未満)
ヘモグロビンA1c:過去2、3か月間の血糖の平均値を反映(その日の食事に左右されない良さがある)
黄疸:総ビリルビン値2mg/dl以上
高血圧
130/85以上 正常高値
140/90以上 ステージ1
160/100以上 ステージ2
TCが220以上、LDL-Cが140以上は生活指導、食事療法の範疇であるが、他の危険因子があれば薬物療法の対象になる。
他の危険因子:
1) 年齢(男性45歳以上、女性 閉経後)
2) 冠動脈疾患の家族歴
3) 喫煙習慣
4) 高血圧(140/90以上)ほか病気
5) 肥満度(BMI 26.4以上)
6) 耐糖能異常
7) アルコール過多
8) 身体活動・運動不足
9) ストレス(休養)
10) 栄養バランス:食事内容(夜9時以降の飲食、食べる速さ、飽和脂肪酸(脂肪分、油脂類)に富む食事、個食、塩分の過剰摂取、野菜・果物不足、微量栄養素(ミネラル)の不足、肉類の多量摂取など)
11) 職業(管理職)
食物繊維は腸でのコレステロールの吸収をおさえる作用もある。
トリグリセライドの減少:アルコール、糖質を減らすと減少する。
喫煙の害
1)たばこ関連疾患
2)喫煙者への影響:急性影響(痰、咳などの呼吸器障害)
慢性影響(肺がん、喉頭がん、口腔・喉頭がん、心臓病、脳血管障害)
3)受動喫煙の影響:胎児への影響(胎児流産、早産、死産、低体重児、奇形など)
防煙:未成年者
分煙:受動喫煙の害
節煙
肥満:脂肪細胞の肥大、
脂肪細胞はリスクファクターの内分泌器官でもある
1) レプチン、アンジオテンシノーゲンの分泌→高血圧
2) TNF-αの分泌→ 糖尿病(インシュリン抵抗性(インシュリン感受性の 低下)の元凶)
3) PAI-1の分泌→血栓形成
4) サイトカインの分泌
インシュリン抵抗性の病態と生活習慣病との関連
インシュリンの作用が悪い(感受性の低下の)ために高インシュリン血症の状態になっている。そしてこのために以下のような影響、病態を引き起こしている。
1) 糖代謝の異常(血糖上昇)
2) 腎臓への影響による血圧の上昇(Naの再吸収がおこる)
3) 交感神経の刺激による血圧上昇
4) 脂質代謝の障害(高トリグリセライド血症)
がん発生のメカニズム
遺伝子の観点からの発生機序
1) 元来あるプロトオンコジーン(細胞性がん遺伝子)が変異して制御機構を失って働き出してしまう場合
2) がん抑制遺伝子が変異によってがん抑制の働きを失ってしまった場合
3) 実際は遺伝子の変異がいくつか重なっておこるとされる(他段階説)
4) 変異をおこすものに発がん物質やX線などの物理的作用がある。
がん予防
1) 緑黄色野菜の摂取
2) きのこ多糖類(まいたけほか)
3) 水溶性食物繊維(もずく、ゴマなど)
4) 塩分控えめ
5) 脂肪の摂取を抑える
6) 節度ある飲酒
不安定狭心症
労作狭心症:冠動脈に動脈硬化
1)新規労作狭心症
2)悪化型労作狭心症
3)自発性狭心症(異型狭心症):はっきりとした誘因がなく起こるタイプで、原因として自律神経の異常興奮が考えられている
無症候性心筋症が安全とはいえない理由:
1) 心筋が虚血におちいっても狭心痛がおこるのは半分以下
2) 痛みが現れるのは虚血になったときの所見の中でも一番最後である
3) 痛みのある場合とない場合(無症候性の虚血発作)で虚血領域の広がり、左心室 の機能異常の程度に差がないこと
2型糖尿病:インシュリン抵抗性(生活習慣病予防の対象になる)
高尿酸血症:血中の尿酸値が7mg以上
ストレス障害
ストレス時にはコルチゾールやアドレナリンなどが身体を防御しようと働く
過剰なストレスが長期的に続くと副腎皮質ホルモンの分泌が衰えてくる
ストレス対策としてのビタミン:ビタミンB,C,E、レシチン、カルシュウム
ストレスマネージメント
ストレス反応
警告反応期(ショック期・反ショック期)→ 抵抗期→ 疲弊期(心身の機能が衰え色々な障害が現れる)
心身症はストレスが原因で起こる身体症状、
心気神経症、うつ病、PTSD
PTSD:(外傷性ストレス障害):脳裏によみがえる現象:フラッシュバック
統合失調症の症状:
1)幻覚や妄想などの陽性症状
2)自閉、自発性低下などの陰性症状
コーピングとは精神的危機に際して内的・外的資源を有効に利用して努力する適正過程
肝臓病の病態と肝機能検査
1) 急性の肝炎、劇症肝炎など肝細胞の変性・壊死:AST(GOT),ALT(GPT)、γ-GTPの上昇
2) 閉塞性黄疸など胆汁うっ滞:総ビリルビン値、γ-GTP、ALT、LAPの上昇
3) 肝硬変などの肝不全状態:総タンパク、総コレステロール、アルブミン、コリンエステラーザ、血液凝固因子検査、LCAT、BCAA/AAの低下
アレルギー症状I型:
肥満細胞や好塩基球の上についているIgE抗体が侵入してきた抗原と反応して抗原抗体反応をおこす。感作されるとすぐにおこってくることから「即時型アレルギー(アナフィラキシー)」とも呼ばれる。
結果、肥満細胞や好塩基球からヒスタミンやSRS-Aなどの化学物質が放出される。
血管透過性の亢進や粘液分泌促進、平滑筋の収縮などの数々の生活反応を起こす。
これらの反応がぜんそくや鼻炎などのアレルギー症状を引き起こす。
食生活指導
最初に確認しておくべきこと
1) 普段の食生活の中でどんなことに注意しているか
2) 食事が普通に食べられるかどうか
3) 家族構成と誰が食事を作っているか
4) 朝、昼、夕の各食事をどこで食べているか
5) 食事の時間、特に夕食の時間。
6) 病院で食生活の指導を受けているか。
環境汚染
汚染の原因には自然現象や生活排水、工場排水、農薬などによる。
とくに最近ではトリクロロエチレンなどの有機塩素系溶剤による地下水汚染が問題。
大気汚染のもたらすもの:慢性気管支炎、気管支喘息
クロロフルオロカーボン(CPC)(=フロンガス):カーエアコン、冷蔵庫・・オゾン破壊
トリハロメタン:水道水の塩素と有機物の結合、・・・発ガン性
ダイオキシン:塩化ビニルの焼却・・・・・・発ガン性
ホルムアルデヒド:住宅の合板ほか・・・発ガン性、頭痛や目の痛み、吐き気、倦怠感
二酸化炭素:石炭、石油などの化学燃料の消費、自動車の排気ガス・・・・・地球温暖化
窒素化合物:自動車の排気ガス・・・・・・・呼吸器障害、光化学スモッグ
一酸化炭素:自動車の排気ガス・・・・・・頭痛、めまい、痙攣、窒息
騒音:精神的情緒不安定、めまい、耳鳴り、不眠、食欲不振、 老人、乳児への影響大。
有害物質から健康を守るための対処法
1. 抗酸化作用のある食品を多くとる
2. 食物繊維を多くとり腸の調子を整えて便秘を防ぐ
3. きれいな水をたくさん飲み腎臓の尿の排泄を助ける
4. よく噛んで食べる
5 呼吸はまず吐くことから。呼吸法などを利用して呼吸器を正しく使う
5. ウオーキングやストレッチなどの有酸素運動をしたり入浴などで気持ちよい汗をかく。
乳糖不耐性:牛乳苦手
不飽和脂肪酸:植物性の油に多い。炭素の二重結合
現在の精製塩はイオン交換樹脂膜製塩法
アロマセラピー:心身症や生活習慣病の予防に貢献、→ 医療費の削減
エッセンシャルオイルの適正濃度1%程度、保存は酸化を防ぐために遮光、密封、冷保存
[エッセンシャルオイル](明確にエビデンスがあるものは少ない)
ストレスによる肩こり、腰痛、不眠、高血圧:ローマンカモミール →天然ハーブの女王、ローマンカモミールの香り、【アロマエッセ】
虫除け:ゼラニウム
ホルモン分泌調整(女性):クラリセージ、ゼラニウム
抑うつ、芳香浴:ネロリ、ローズ(香水)
芳香浴、足浴:オレンジ
食欲不振、消炎:ペパーミント
血液循環促進、気分転換(レフレッシュ):ベルガモット、ローズマリー(気分集中)
花粉症、風邪による咳や痰:ユーカリ
インフルエンザ:ティートリー:ユーカリと同じフトモモ科(オーストリア産)、抗菌力と免疫賦活作用でインフルエンザの予防
[メディカルハーブ](明確にエビデンスがあるものは少ない)
肝臓:ミルクシスル:主成分シリマリン、肝臓の細胞保護
:ダンデイライオン:西洋タンポポ、肝臓、胆嚢の修復、利尿作用(むくみをとる)
心臓、高血圧:ホーソンベリー:西洋サンザシ、心臓病の自覚症状改善(動悸、息切れ)
ストレス性高血圧症:リンデン 利尿作用(むくみ)
糖尿:マルベリー:主成分デオキシノジリマイシン、血糖値の上昇を抑える
感染症、免疫強化:エキナセア:ニキビ、インフルエンザ、膀胱炎、尿道炎、水虫の予防
インフルエンザの特効薬: エルダーフラワー
リウマチ、関節炎の痛み:キャッツクロー ぺルー、アマゾン産
泌尿器系感染症(尿道炎など)の予防、眼精疲労:クランベリー(アントシアニン)
前立腺炎、前立腺肥大:ソウパルメット →「ソーパルメット&パンプキンは」こちら
婦人科症状:ジャーマンカモミール 学名:マトリカリア(子宮を意味する)
:チェストベリー ホルモン分泌調整 月経異常、更年期障害
:ラズベリーリーフ 成分フラガリン 安産のお茶
抑うつ:セントジョンズワート →「セントジョーンズワートは」こちら
痛風:ネトル:尿酸排泄、増血
ビタミンC:ローズヒップ 野バラの実、ビタミンCを多量に含む
マルベリー:糖尿病、肥満
ネトル、ギムネマ:糖尿病、高血圧、高尿酸血症
イチョウ:脳血管障害、糖尿
ホーソンベリー:高血圧
リンデン:高血圧
関連記事1:おすすめの健康診断
関連記事2:血糖値が気になる方のサプリメントは?
関連記事3:肝臓にいいサプリ、ハーブ、健康食品は?
関連記事4:脂質代謝促進のあるダイエットサプリは?
関連記事5:血圧低下作用のあるサプリメントとメディカルハーブは?
関連記事6:青汁もいろいろあります
関連記事7:糖尿病の予防にいい食品は?
関連記事8:運動療法をやってみませんか
トップページ
このエントリーのタグ:
メディカルハーブ&サプリメント